通信制高校に頭良い学校ってあるの?偏差値70の人はどうする? 2023.07.27
一昔前の常識では、通信制高校といえばあまり頭がよくない生徒や素行が悪い生徒が集まる学校でした。しかし最近は通信制高校の生徒数増加のおかげもあり、卒業後大学進学する生徒が多い「頭のいい通信制高校」も増えてきています。
今回は頭のいい通信制高校を探すコツを紹介します。
偏差値がない通信制高校でも進学実績の差はある
全日制高校の中でどの学校が頭がいいのか調べたいときには、偏差値を調べます。偏差値は30台から70台まで幅広く、自分の偏差値と照らし合わせてどの学校が合うのか簡単に選ぶことができるのがメリットです。
しかし通信制高校ではその偏差値が公表されていません。そのためどの学校が優秀なのかはわかりづらいです。しかしそんな通信制高校でも進学実績の差はあります。
通信制高校の進学先の多くは専門学校だった
通信制高校の進学先として一番多いのが専門学校です。専門授業が学べる通信制課程が増えていることも原因としてあげられますが、ヒューマンキャンパス高校など私立の大手通信制高校のいくつかが専門学校を運営している会社により設立されていることも大きな理由だとみられています。
また以前は、あまり勉強が得意でない学生の行き先として通信制高校が知られていために大学進学希望者の入学がそもそも少なかったことも原因です。
時代の変化とともに大学進学率は急上昇
しかし最近では高校に毎日登校しない10代の生き方が世間的に認められつつあり、高校に毎日通学せずに大学進学を目指したい生徒も増えています。そのため大学進学コースを設ける通信制高校も増え、実際に進学率は上昇しています。
こうした進学コースがある学校には自然と頭のいい学生が集まります。
偏差値70なら進学コースがある学校がおすすめ
なるべく頭がいい通信制高校に入学したいのであれば、進学コースを設けている学校を探しましょう。
通信制高校は不登校経験者なども多く入学するため、学習のレベルが基本的に高くはないです。しかし進学コースでは進学実績を上げるために優秀な先生を雇ったり、独自のカリキュラムを使ったりとさまざまな工夫をしています。なお進学コースがある学校だからといってどのコースも優れた実績があるとは限らないので注意してください。
登校日数が多いコースもおすすめ
進学コースだとちょっと自分の学力が追いつくか心配だ、プレッシャーが大きそうで不安だという人は登校日数が多いコースに入るのがおすすめです。週5日コースには頭がいい生徒が集まりやすいです。
通信制高校はそもそも年間5~10日の登校でも卒業することができる課程。それにもかかわらず週5日も登校する生徒には、勉強熱心な生徒が多いです。先生と直接会って指導してもらえる回数が多いのも嬉しいポイントですね。
ちなみに進学コースは週5日通える学校もあれば、週数日塾のように通える学校もあります。
頭がいい通信制高校に入るメリット3つ
勉強が得意もしくはそこまで苦に感じないといったタイプであれば、なるべく自分と同じように学習へのモチベーションが高い頭のいい通信制高校にかようのがおすすめです。
頭のいい通信制高校の見極め方はいろいろありますが、大学受験の進学コースなどが設置されているところや進学実績を見るといいでしょう。
そこでここでは、頭がいい通信制高校に通うメリットについてご紹介します。
- 学習面のサポートが充実している
- メンタル面のサポートが合っている
- マイペースに学習できる
将来の選択肢が増える
10代は周りの人に影響されやすい年頃です。
頭がいい通信制高校に入ると大学進学を目指す生徒が多いため、本人にもともとその気がなくても進学を視野に入れるようになったりと将来の選択肢が増える可能性があります。
周囲が頑張っていると自分も頑張らずにいられないですし、学習のモチベーションのキープにも大学進学者の多い通信制高校はおすすめです。
不良やヤンキーが少ない
髪が異常に明るかったり素行が悪いような「ヤンキー」と呼ばれるような生徒は年々減っていますが、全日制だろうと通信制だろうとまだまだいなくなることはありません。
しかし偏差値が高い学校であるほど、不良もしくは素行に問題がある生徒は少ない傾向にあります。
「年齢関係なく入学できる通信制高校だと不安だ」という場合は、なるべく頭がいい学校やコースを選ぶことで、悪い友人や知り合いを作る心配がなくなるはずです。
マイペースに学習できる
通信制高校は全日制高校のように毎日通学する必要がなく、ひとりひとりの学習レベルやペースに合わせて個別の対応をしてもらえるのでおすすめです。
通学時間や決まった学習時間、休憩時間もなく自宅での学習ができるので、ひとによっては大学受験に専念しやすいといえるでしょう。
また通信制高校によっては大学受験に特化したコースやカリキュラムがあるため、はじめは志望校に届かなくても努力次第でより効率的に合格に近づけます。
頭がいい通信制高校に入るデメリット2つ
頭のいい通信制高校に進学することはメリットもありますが、デメリットもあります。
そこでここでは、頭のいい通信制高校に通う上で気を付けなければいけないことについてご紹介します。
- 自己学習が基本となる
- 受験勉強へのモチベーション維持が難しい
自己学習が基本となる
通信制高校では主に自宅学習がメインとなるので、そもそも自宅で学習する習慣が身についていない方にとっては、授業以外の勉強に身が入りにくいといったデメリットがあります。
普段の授業も自宅なのでオンオフの切り替えがしにくかったり、自室だと漫画やゲーム、スマホなどがすぐ手元にあるためなかなか集中できにくいといったケースも。
ただし普段から自宅で学習する習慣がある方にとってはそこまで苦労することはないかもしれません。
目標があると頑張れるタイプやある程度の学力があれば、難関大学への進学も目指せるでしょう。
受験勉強へのモチベーション維持が難しい
通信制高校ではすぐそばに先生がいるのではなく独学が基本となるため、学習のモチベーションキープが難しいといったデメリットがあります。
たとえば全日制の進学校や予備校に通っていれば周りも勉強している状態が当たり前なので、「自分も頑張ろう」と自然にモチベーションができます。
またテストなどで順位が発表されるなど、競争心を煽られれば煽られるほどやる気が出るタイプにとっては好ましい環境となるでしょう。
しかし通信制高校ではほかの生徒とのコミュニケーションも少なく、自分が全国的に見てどのくらいのレベルにあるのかの把握が難しくなります。
もし心配な方は、通信制高校のなかでも大学受験コースが設置されているところを選ぶか、必要であればサポート校の利用も検討してみるといいでしょう。
通信制高校で偏差値を上げる方法とは?
通信制高校にはメリット・デメリットがありますが、それでもやはり「通信制高校だと不安」と考える人も少なくありません。
そこでここでは、通信制高校で偏差値を上げる方法についていくつかご紹介します。
ぜひ参考にしてみて下さいね。
- 大学進学コースを選ぶ
- 登校日を増やす
- 志望校の進学実績が豊富な学校を選ぶようにする
大学進学コースを選ぶ
入学時はそこまで進学の意志がなくても、通信制高校を選ぶ際は「大学進学コース」があるところや大学受験のサポート体制が整っているところがおすすめです。
はじめから大学進学を前提とした通信制高校や受験に特化した授業を開講している通信制高校を選べば、より効率的な受験対策を受けられます。
登校日を増やす
通信制高校は毎日通学する必要がないことがメリットでもありますが、学習へのモチベーション維持や受験対策だとやや不利になる面があります。
しかしもし大学進学を希望しているのであれば、登校日が多いコースを選ぶようにするといいでしょう。
なぜかというと、通学日が多いコースの方が比較的勉強への熱意が高い生徒や得意な生徒が集まりやすい傾向にあるといわれているからです。
また受験対策となるとどうしても自宅学習だけでは限界があるため、定期的に先生に質問や相談できる環境に身を置くことが重要となります。
志望校の進学実績が豊富な学校を選ぶようにする
入学時に明確な志望校が定まっているのなら、志望校の合格実績がある通信制高校を選ぶといいでしょう。
通信制高校のホームページには、生徒の進学実績や進学率、合格した大学や専門学校名を公開しているところもあります。
志望校の進学実績が豊富であれば、必要な受験対策やノウハウ、試験の傾向などの情報を持っている可能性が高いからです。
また通信制高校のなかには、受験対策に特化したプロ講師を在籍させているところもあるので、時間をかけて慎重に見極めることが大事です。
大学への進学実績が豊富な通信制高校
ここでは、大学の進学実績が豊富なおすすめの通信制高校についていくつかご紹介します。
もちろん以下の通信制高校以外にも大学進学実績のある通信制高校はたくさんあるので、自分でよく比較検討してみてくださいね。
- ルネサンス高等学校
- 鹿島学園高等学校
- 中央高等学院
- トライ式高等学院
- 一ツ葉高等学院
ルネサンス高等学校
ルネサンス高等学校は国内でも自由度の高さが魅力の通信制高校と言われています。
校則だけではなく、パソコンやスマートフォンなどからレポート提出ができるので、「なるべく外に出たくない」人におすすめです。
また指定校推薦枠400校と多く、進学実績も豊富。
4年制大学のみでも150以上ありますし、推薦対策から一般入試まで対策はばっちりです。
ルネサンス高等学校は通信制高校の中でも97%と高いので、生徒のみならず保護者からの評判もいいです。
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鹿島学園高等学校
鹿島学園高等学校は全国に250カ所以上のキャンパスをもつ通信制高校です。
ファッションやデザインなど特定のコースを学べるだけではなく、大学進学コースがあるので安心です。
また鹿島学園高等学校は家庭教師のトライが運営する、「トライ式高等学院」との提携しているので併用するのもひとつです。
授業スタイルもさまざまあり、マンツーマンで指導を受けられたり、オンラインでの授業もできます。
難関大学への進学実績や指定校推薦枠も豊富なので、気になる方は各キャンパスごとにある大学進学コースをチェックしてみるといいでしょう。
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中央高等学院
中央高等学院は高校卒業だけではなく、大学・短大・医療系専門学校の志望校合格まで全面的にサポートしてくれます。
大学なら文系・理系や国公立・私立だけではなく、医歯薬系までそれぞれの受験スタイルに合わせた対策をしてもらえると評判です。
長期講習や進路相談、三者面談、模擬試験などを定期的におこなっているので、生徒だけではなく保護者の方にとっても安心。
実際中央高等学院の大学合格率は全国の通信制高校・サポート校のなかでもナンバーワンだとされています。
「勉強のやり方が分からない」「そもそも行きたい大学が見つからない」方にもおすすめです。
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トライ式高等学院
トライ式高等学院は、CMなどでおなじみの「家庭教師のトライ」などを展開している株式会社トライグループが運営する通信制高校です。
家庭教師のトライがもつ受験のノウハウがあり、プロ講師から大学受験をサポートしてくれるので、より効率的に合格に近づけます。
実際の合格実績も豊富で、難関国公立や私立大学などへの合格者もいます。
「自分の志望校に合わせた指導を受けたい」といった方にはおすすめです。
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一ツ葉高等学院
一ツ葉高等学校は約40年にわたって大学進学支援をおこなってきた、歴史と実績のある通信制高校です。
進学先の半数以上は4年制大学に進んでおり、大学受験に特化した授業が受けられるといった魅力があります。
たとえば定期的な模試の開催や三者面談、学習塾「さなる」との提携によるWEB授業などをおこなっています。
有名私立大学や医学部への進学実績もあるため、気になる方はぜひ一度チェックしてみるといいでしょう。
頭がいい学校が合うか合わないかはよく考えよう
頭がいい通信制高校を探すコツを紹介しましたが、どんな学校生活が合うのかどうかは生徒によって変わります。私立の進学全日制高校に通っていた生徒がそのプレッシャーからストレスを抱え、不登校になり通信制へ転校するようなケースも多いです。
保護者の方はむりに進学実績のある学校ばかりを勧めようとせず、生徒本人が本当に通いたいと思える学校が見つけられるよう協力してあげるといいでしょう。
また転校を考えている学生さんは自分が何を勉強したいかだけでなく、どんな環境で勉強したいか考えてみるのをおすすめします。