不登校から通信制高校で人生を立て直すポイント 2017.02.02
今の時代は昔と比べてもっと自由に生きられるようになりました。
なんらかの理由で不登校になったお子様にとってこれからの選択肢の1つとして、通学不要な通信制高校を頭に入れておいたほうが良いでしょう。自分にピッタリな通信制高校は人生を立て直すチャンスを与えてくれると言っても過言ではありません。
不登校経験者には通信制がおすすめ
高校で不登校になった生徒だけを見ても、多くの方は通信制高校を選択しています。文部科学省が調べたところ、実際、全日制高校に入学した生徒のうち編入学や再入学した生徒は7,960人いますが、中の61.4%は通信制高校に転入しています。
通信制高校に入っても不登校になったらどうしようなどの不安を抱えている方は多いと思いますが、うまく通信制高校を活用して立ち直るポイントをご紹介しましょう。
通信制高校に入ったら可能性が広がる
突然ですが、「不登校」から連想できる言葉は何でしょうか。無気力、不幸、孤独……ですか、それとも可能性、再考、転機ですか。お子様は不登校になった、というのは正しいも正しくないも関係なくただこうなったという結果だと思います。
この結果は今までの環境がお子様にとって自己成長に向いていないことを表した証拠と言っていいかもしれません。一見すると、不幸せそうに見える不登校ですが、本当に今必要なのはマイナスっぽい状況をプラスに転じることです。
それができる人はいったん立ち止まって、もう一度考えてから行動できる優れた人だと思いませんか。
進路の幅が広いのは通信制高校の特徴
通信制高校は全日制や定時制と並び高校の種類の1つですので、高校卒業資格を手に入れることができます。実際、不登校になったことをきっかけに通信制高校に入学し、さらに大学、短大進学を目指す生徒や、その中に難関大学に合格した元・不登校の生徒もいます。ほかにも進学ではなく社会へ羽ばたいていく生徒ももちろんいます。その生徒たちは今、看護師や美容師、ITエンジニアのように、手に職つけて就職したり、スポーツや芸能の世界で活躍したりしていますよ!
不登校から立ち直るポイント
経済的や身体的な事情など以外に、学校に通わなくなってしまった理由はさまざまあると思います。
そのなんらかの障害物を乗り越えなければ、たとえ卒業のハードルが低いと言われている通信制高校に入学しても不登校になる可能性はゼロとは言えません。
どんな困難に直面しているにしても、解決方法には共通する部分があります。うまく立ち直るために通信制高校ならではの3つのメリットに意識しましょう。
相性のいい友人ができやすい
クラスの中で決まったグループができてしまうと、いつの間にか孤立しやすいですよね。ほとんどの通信制高校には”クラス”という枠組みが存在しないため、「早くどこかのグループに入らなきゃ!」と焦る必要もなく、自分のペースで気の合う友人を見つけられる環境です。また、通信制高校で学ぶ生徒には、不登校の経験を持つ人が多くいます。つまり、同じ境遇の人が多く、お互いに共感しやすいということです。昔の全日制の学校では少数派でも、通信制高校に行けばみんなと一緒に勉強できますよ!
明確な目標を持って勉強できる
強制されるのではなく、主体性を持って勉強したほうが効率よく、目標も達成しやすいですよね。多くの通信制高校には、さまざまな学科やコースがあります。各専門コースにはトライアルレッスンを設けているところも多いので、少しでも興味を持ったら試しにやってみることが可能です。
通信制高校で学んでいる生徒は、将来の目指す進路が大学進学だけではなく幅広いですので、同じ志を持つ友人を見つけやすいです。そういう人と登校日で一緒になることで、刺激が受けられます。普段は励まし合ったり、将来の進む道について語り合ったり、相性のいい友人、ライバルができるチャンスがたくさんあります。
自由な通学スタイル
通学スタイルや出席日数に、細かいルールや縛りがなく、自由度がほかの種類の高校より高いと言えるでしょう。人にそれぞれの適性があります。決まったルールに従って勉強できるタイプの生徒もいれば、自由な環境のほうが勉強できるタイプの生徒もいます。すべての生徒のニーズに応えるために、通信制高校の通学スタイルは選べるようになっています。
過去に全日制高校の通学スタイルに合わなくて不登校になってしまったとしても、通信制高校では自分のペースに合わせて無理なく勉強することが可能です。
まとめ
以上は通信制高校の環境を活かして不登校から立ち直る3つのポイントでした。不登校になったことはお子様にとって不幸なことかというと、そうとは限りません。そこからどう困難に向き合って人生をプラスに転じることができるかどうかがとても大切です。
親としてできることは、通信制高校の資料請求や学校見学、体験者の声を聞くくらいです。あとはお子様本人の気持ちの整理がつくまで待ち、友人や目標を意識できる状態で入学させてあげることですね。きっと不登校から人生を立て直せるから、ぜひお子様のことを信じてあげましょう。