通信制高校卒業に求められる学力とは

通信制高校と聞いてどんなことをイメージしますか？

周りに通信制高校に通う友人・知人がいないととにかくわからないことが多いですよね。

今回はそもそも通信制高校がどんな学校なのかをご紹介した後に通信制高校に入学するのに必要な学力と卒業するのに必要な学力、卒業後大学進学する場合に通信制高校の学力で進学できるかをご紹介していきます。

通信制高校に入学し、卒業するのに必要な学力をご紹介する前に、まずは通信制高校がどのような学校なのかを見ていきましょう！

最大の目標は高卒資格の取得

通信制高校には様々な人が通っていますが、全員に共通しているのは高校卒業の資格を取得することです。

通信制高校には全日制高校を中退・退学したり、そもそも高校に通っていなかったり、家庭の事情などで働いていたり、夢に向かって進んでいたり…と様々な人が通っています。

様々なバックグラウンドを持つ人が通信制高校に通っていますが、なぜ全員が高卒資格を取得しようとするのでしょうか？

高卒資格の取得は将来の可能性を広げる

高卒資格を取得しておくことは将来の事を考えると重要なことです。

なぜなら、高卒の資格がなければ、①就職活動をする際に「企業の採用条件を満たせない」ことがあり、②「大学進学することができない」からです。

高卒資格がないことはむしろ将来の可能性を狭めると言っても過言ではありません。

47都道府県に200校以上あり、約18万人が通う

通信制高校は日本全国47都道府県にあります。

友人・知人で通信制高校に通っている人があまりいないこともあるかもしれません。

文部科学省の平成28年度の学校基本調査によると、通信制高校は全国に244校あり、180,393人が通っています。

イメージしづらい学校かもしれませんが、意外と多くの人が通っています。

通信制高校は高卒資格を取得し、将来の可能性を広げるための学校だとご紹介しました。

それでは通信制高校入学のためにはどの程度の学力が必要なのでしょうか？

入学試験の形態

通信制高校にも入学試験があります。

入学試験と聞くと難しくて、何時間も勉強をしないといけなくて、面倒で辛いものだと思いますよね。

でも安心してください。

通信制高校の入学試験で求められる学力は決して高くありません。

試験内容は面接や簡単な筆記試験、作文であることが多いようです。

入学に学力は問われない

通信制高校の入学試験では学力はほとんど問われないと考えて大丈夫です。

それは入学試験の目的が受験生を落とすためではなく、受け入れるためだからです。

学力に関係なく、様々な事情で高校に通っていない人を受け入れ、高卒資格の取得のサポートをするのが通信制高校の役割だからです。

高卒資格取得へのモチベーションが大切

学力よりもむしろ求められるのは高卒資格取得へのモチベーションです。

なぜなら、高卒資格を取得できるかできないかは入学時の学力よりも勉強へのモチベーションによるところが大きいからです。

また、入学試験のためだけではなく自分の将来のためにもなぜ通信制高校に通うのかを考えることは大切なことです。

通信制高校に入学したら、次は卒業です。

通信制高校を卒業するためにはどの程度の学力が必要なのでしょうか？

入学よりも卒業が難しい？

ここまで見てきたように通信制高校に入学するのに求められる学力は高くなく、入学することは難しくありません。

通信制高校は入学よりも卒業の方が難しいです。

こう聞くと結局学力が必要なのかと思われるかもしれません。

しかし、卒業するのが難しいのは学力や勉強の難しさによるものではなく、モチベーションによるものです。

全日制高校では毎日学校に通うのに対して、通信制高校では毎日学校へ通うわけではないからです。

通信制高校を卒業するための学力は入学後からつけていけば心配はいりません。

なぜ通信制高校に通うのかを考える

繰り返しになりますが、通信制高校を卒業するには学力よりもモチベーションのほうが大切です。

そのモチベーションを生み、保つためには自分がなぜ通信制高校に通うかを考える必要があります。

目標や夢があれば、それに向かっていることを実感でき、勉強から逃げずに卒業までたどり着くことができます。

通信制高校を卒業した後に大学進学を考えている人も少なくないのではないでしょうか？ここからは通信制高校卒業後の大学進学について見ていきます。

→通信制高校の卒業後の進路についてはこちら

通信制高校から大学進学は可能

通信制高校を卒業すると大学に進学できるようになります。

もちろん、これは進学の要件を満たしただけであってそこから先はあなたの実力次第になります。

大学入試では通信制高校卒業だからといって不利になることはありません。

多くの大学では、筆記試験のみが課されており、そこで合格点を超えることができれば合格となり、その大学に進学することができます。

難関大学に合格することも夢じゃない

通信制高校からは、早稲田、慶應義塾、上智、明治、青山学院、立教、中央、法政、同志社、関西学院、立命館、関西といった難関大学に合格者を輩出しており、日本最高の学府、東京大学にも合格者を輩出しています。

また、指定校推薦の枠がある通信制高校もあります。

過去の合格実績からすると合格できない大学はないのではないでしょうか。

大学進学を希望する場合は、自分次第でどの大学にも可能性が開かれているといえます。

→通信制高校から大学進学って難しい？おすすめの学校や勉強法を紹介

「学力の高い通信制高校を教えてください！」こんな問い合わせが当サイトにも届くことがありますが、通信制高校に偏差値はありません。学力試験がないからです。

→通信制高校に頭いい学校ってあるの？

学力の高い学校はどこか探そうとしても、進学実績を調べるくらいしかできないので注意してください。

今回は通信制高校ってどんな学校なのか、入学するのにどの程度の学力が必要か、卒業するのにどの程度の学力が必要か、通信制高校から大学進学できるのかをご紹介してきました。

通信制高校の入学には現状の学力は重視されません。それよりもこれからどのくらい勉強していけそうかどうかが重要視されます。今まで不登校だったために学習の理解に不安がある人でも、これから頑張っていける気持ちさえあれば入学はできるので安心してください。