通信制高校の実態とは? 2017.06.15
皆さんは通信制高校の実態についてどれくらい知っていますか?多くの方が全日制の高校に通っているので通信制高校について詳しく知っているという人は少ないかもしれません。ここではそんな方のために通信制高校の実態についてご紹介していきます。
→通信制高校に向いてる人はどんな人?詳しく解説!通信制高校ってどんな人が通うの?
通信制高校は様々な事情で全日制高校に通えない人が高校の卒業資格を取るために通う学校です。一体どのような人が通っているのでしょうか。その実態について紹介していきます。
年齢
実は通信制高校には年齢の上限に制限がありません。義務教育を終える年齢の15歳以上であれば何歳でも通うことができます。
よって年齢に関しては年上も年下もいる環境なのです。
学校にもよりますが、実際は10代の学生が5割程度、20代の学生が3~4割、30代以上が1割程度といった内訳なので全体としては比較的若い人が多いというのが実態です。
職業
前述したとおり10代の学生が多いので職業に関しては「学生」というのが正しいかもしれませんが「無職」の割合が半分以上を占めています。
次に多いのは「パート」や「アルバイト」などの時短勤務をおこなっている人です。通信制高校の勉強と仕事を両立させるのは大変なので、時短勤務として働き両立しています。
少数派ではありますが正社員の人もいますので、本人の頑張り次第では学校の勉強と両立することも不可能ではありません。
公立と私立での違い
通信制高校にも公立と私立の学校がありますが、公立の高校の方が10代の学生が多いです。
なぜかと言うと、私立の高校の入学試験においては学力試験がない場合が多いのですが、公立の高校は入学試験において学力試験があることが多いからです。10代の場合、小学校、中学校と学んできたことの復習や高校レベルの受験勉強で済みますが、ある程度年齢を重ねている人は昔学んだことを思い出しながらの復習や時間をかけた受験勉強が必要になってしまいます
すでに社会人として働いている人などはそこまで勉強に時間を割くこともできませんので私立の高校を選択せざるを得ないことが多いです。
よって必然的に公立の通信制高校の方が私立よりも10代の学生が多い傾向にあります。
通信制高校の雰囲気は?
通信制高校は通っている人も勉強の仕方も全日制とは異なります。よって学校の雰囲気も違ってきます。通信制高校はどういった雰囲気を持っているのでしょうか
いじめがない
先ほども述べましたが通信制高校は10代だけでなくいわゆる大人が生徒の中にいます。大人がいじめに積極的になることはないですし、クラスの中に大人がいるだけでいじめは起こりにくいです。
また、通信制高校に通っている人には過去にいじめを経験した人もいるので、むやみにいじめに加担するといったことは起こりにくいと考えられます。
そもそも年齢の幅があるのでグループや派閥のようなものができないのでいじめも起こりません。
普通聞けない話が聞ける
生徒の中にはとんでもない経歴を持っていたり、普通じゃ体験できない経験をしている人がいます。
自分の知らない世界を知っている人と話せたら楽しいですし、自分の世界観や考え方も変わるかもしれません。
色々な人と話すことができるのも通信制高校の魅力の一つだと思います。
卒業後の進路は?
学校を卒業すると進学や就職など進路を決めますよね。通信制高校では卒業後はどのような進路に進むのでしょうか。
進学
通信制高校から大学や専修学校に進学する生徒は多いです。
ちなみに進学を希望するならば、公立よりも私立がおすすめです。卒業生の進路の実態として公立から進学する人は約25%なのに対し、私立から進学する人は約45%となっています。私立の手厚いサポートがこの数値の差を生み出しています。
就職
卒業後就職を選ぶ人も一定数います。また、面接時や学歴として通信制高校だからといって不利になることはありません。アルバイトなどをしながら学校に通っていた人はむしろ労働経験を評価されることもあります。通信制高校だから不採用、といった企業はほとんどありませんので安心してください。
その他
その他にあたる「卒業しても進学も就職もしない」「進路が決まらないまま卒業」といった人も残念ながらいます。ですが進学の場合と同様に公立に比べて私立の方がその他にあたる人の割合は低いです。
進路を決めて卒業するためにも進路相談などのサポートは積極的に受けましょう。
まとめ
通信制高校の実態についてご理解いただけたでしょうか?
実態についてあまり良いイメージを持っていない人もいるかもしれませんが、学校というだけあってひどい環境ということは絶対にありません。
迷われている方がいたら、ぜひ入学を検討してみてください。