通信制高校からでも公務員に就職できるのでしょうか? 2020.05.01
通信制高校を選ぶ時、いろんな項目を基準にすると思いますが、卒業後の進路というのも気になるポイントですよね。
大学や専門学校で学び続ける事もできますが、卒業したら就職したいと考えている方もいると思います。
さまざまな職業に就くためのサポートを行っている通信制高校ですが、公務員になりたいという場合には全日制の高校を出ていなくても問題ないのでしょうか?
大切なのは通信制高校を卒業した熱意
公務員就職採用試験において、通っている高校が全日制か、通信制かという部分を重視するようなことはありません。
最終学歴を見ることはあるかもしれませんが、面接等で見られているのは「熱意」の部分です。試験による点数も重視されるので、しっかり勉強していればどんな学校を卒業したかは関係無いのです。
むしろ通信制高校は自己管理がしっかりできていないとなかなか卒業が難しいので、一度高校をやめたけどまたやり直す根気があった生徒だと見られる可能性も高いですよ。
素直な応対が鍵!
ただ、面接の会場で「どうして通信制高校に進んだの?」と聞かれることはあるかもしれません。
その時は、自分が通信制高校を選んだ理由をしっかり述べましょう。
もし、ネガティブな理由で高校を選んでいて、在学中にそれを克服出来たのであれば全日制高校の方よりも強くアピールできるかもしれません!
履歴書には「通信制高校」と書く必要はない
しかし、実はエントリーフォーマットによってはそもそも通信制高校を卒業したことすら、企業側には知られない可能性もあります。
たとえば鹿島学園高等学校を卒業した場合、履歴書には「鹿島学園高等学校 卒業」と書きます。
全日制課程を卒業した場合と同じ記載なんです。
企業や施設によっては、エントリーの際に全日制か通信制か、もしくは定時制なのか記入する場合もありますが、殆どの場合は特に記入するところがないようなので、何も言わなければ通信制高校だと知られることはないようです。
しかし先ほど述べたように、面接では素直に対応しないとあとでボロがでたときに大変なので、何か聞かれた場合には素直に答えることをおすすめします。
公務員に就職することも可能!
国家公務員にはⅠ種・Ⅱ種・Ⅲ種の三種類があります。
このうち、Ⅲ種であれば高校卒業資格のみで受験が可能です!
そのため国家公務員のなかでもⅢ種なら、通信制高校卒業でも受験資格を得ることができます。
公務員Ⅲ種ってどんな仕事?
国家公務員のなかでもⅢ種の仕事は、事務系と技術系の職種に分かれています。
高卒でも受験ができてしかも仕事が事務に限られていると聞くと、工場のようにひたすら作業をするような仕事をイメージする人もいるかもしれませんが、税務署や各省庁でも必ず募集がある職種ですし、就職後もしも優秀な成果をあげることができればⅡ種への昇格もあります。
なにより安定的な暮らしができて、リストラなどもなかなか起きない公務員ならではの生活スタイルを手に入れられる点では変わらないので、高校卒業で就職をする人にはおすすめの職業です。
男性からも女性からも人気がある就職先となっています。
公務員専用のコースがある学校も
専門分野に強いヒューマンキャンパス高等学校や、資格取得で有名な大原が運営する大原学園高等学校など、通信制高校のなかには公務員を目指す人専用のコースがある学校もあります。
専門コースでのメリット
専門課程が学べる専門コースでは、筆記試験対策はもちろん面接練習を受けることもできます。
その分野のプロが教えてくれますし、高校卒業後実際に夢を叶えた卒業生から話が聞けることも多いです。
同じ目的を持った仲間ができることも多いですよ。
こちらの記事でも、そんな専門コースを用意している、就職に強い学校をまとめて紹介しているので是非チェックしてみてください!