通信制高校で数学を勉強するのが不安…対策と傾向 2020.05.22
「中学校の数学の授業についていけなかった。」「数字が苦手で数学ができない。」数学が苦手で通信制高校の勉強についていけるか不安な方が多くいると思います。数学が苦手という方の不安を解消するべく、今回は通信制高校では数学をどのくらい勉強する必要があるのか、どうやって勉強すればいいのか紹介したいと思います。
通信制高校でも数学を勉強しなければならない
通信制高校を卒業するためには、学校に3年以上在籍して74単位を取得する必要があります。学校ごとに定められている「必修科目」は卒業するために必ず受講する必要があります。「必修科目」を受講して残った単位は、生徒が自由に選んで授業を受けられる「選択科目」で取得します。
数学の「必修科目」
高校の「必修科目」は国によって決められていて必ず受けなければ高校卒業の資格を得られない科目と、学校が選んで「必修科目」にするものがあります。
その中でも、数学基礎または数学Ⅰのどちらかの単位はどこの学校でも取得しなければなりません。これを取得できないと卒業できないので、数学が嫌いな方でも数学を勉強する必要があるのです。
また、文系であれば数学ⅡやA・B、理系であればⅢやCを「必修科目」として課している学校もあります。
「必修科目」は学校によって違うので、気になるようであれば学校のホームページを確認してください。
進学を考えているなら勉強しておく必要がある
通信制高校卒業したあとに大学進学を考えている人もいると思います。受験のときに数学の知識が必要になる場合があります。
私立大学は数学を使わず受験をできる学校が多くあります。しかし、国公立の大学ではセンター試験や学校の試験で数学の試験を必要としている学校が多くあります。
もし、高校時代に勉強をしていなかったとなると、1から勉強をはじめなければなりません。そうならないように、通信制高校を卒業したあとに自分がどんな進路を選択したいのか、入学前からある程度意識しておく必要があります。
通信制高校での数学の勉強の進め方
通信制高校は学校に通う必要がない自由さが特徴です。しかし、その分スケジュールを管理して勉強を進めなければレポートや課題を提出できず、単位を取得できません。
特に数学は中学校の数学の基礎ができていないと、高校の数学はとても大変に感じるでしょう。だから、どうやって勉強していけばいいのか考えて学校を選ぶことが必要になります。
スクーリングをうまく活用する
通信制高校の多くは基本的には自宅での学習が中心になってきますが、スクーリングという学校に登校する日が決まっていて、年に数日から、多くて週数回まで登校します。
自宅で勉強をしていて分からないことがあれば、スクーリングのときに学校の先生に聞いて教えてもらうようにしましょう。スクーリングの回数はコースによって選べるので、1人で勉強を進めるのに不安があるなら、スクーリングが多いコースを選ぶといいでしょう。
先生に直接質問するのが苦手だとか、遠方から通うことになって登校することが難しいとかの理由で、先生に質問できない人でしたら、オンラインで学習ができる学校もあるのでおすすめです。オンラインであればいつでも授業を受けることができますし、気軽にメールで質問を送ることもできます。
指導が手厚い私立の通信制高校を選ぶ
通信制高校は全日制高校と同じように公立と私立があります。公立は1単位あたり数100円と私立と比べて学費がかなり安いですが、勉強は自分で進める前提なので学習面の指導はあまり期待できません。
一方で、私立の通信制高校は1単位5000円以上と学費はかかりますが、生徒の卒業を全力でサポートしてくれるので、勉強の指導が充実しています。自分で勉強することに不安を感じているなら、私立の通信制高校を選ぶといいでしょう。
生徒のレベルに合わせて学習を進める学校を選ぶ
私立の通信制高校はサポートが手厚いといいましたが、勉強に不安がある人向けのコースを用意している学校もあります。そういったコースでは一般的なクラスと比べて授業がゆっくり進められたり、中学校レベルの基礎から勉強していったりして着実に勉強を進めていきます。
数学ができない人の多くは中学校で習ったことが定着していない人が多いです。基礎から勉強することによって、高校の勉強もわかるようになります。
また、少人数制で先生が1人1人の生徒をしっかり見てもらえるような学校もあります。自分のレベルにあったペースで学習を進めることができれば、数学が苦手な人でも克服できると思います。
苦手を克服しておくことが大事
みなさん通信制高校を卒業したら社会人として働くことになります。仕事では数字を使う場面が結構あります。そういったときに高校でしっかり勉強したことが役に立つかもしれません。
苦手だからといって逃げて可能性を狭くするより、しっかり勉強して苦手を克服して将来の可能性を広げるおすすめします。