通信制高校でも通学定期券は買えるの? 2020.05.24
通信制高校でも選択するコースによっては、週1日以上学校への登校が必要になります。
その場合気になるのが通学の際の交通費。
通信制は登校日数が少ないために、学校と自宅の距離はさほど気にせず入学している人も少なくありませんし、交通費は積み重なるといつの間にかものすごい出費になっていることも多いです。そんな時の見方が定期券!
でも通学定期券って通信制高校の生徒でも購入できるのでしょうか?
通学定期券を買うと交通費が安くなる
通学定期券を学生が買う場合、学割があるので通常よりも安い金額で交通機関を利用することができます。
なんとJRでは、高校生は通常価格よりも40%も割引された価格で購入することができるんです!
通常、1ヶ月分の定期券は往復分×20日の金額での購入になるので、高校生ならば約10日分の金額で1ヶ月、定期券内の交通機関を利用することができます。
なお、購入する有効期間によってさらに割引がされる交通機関もありますよ。
JRでは6ヶ月定期を買えばさらに10%が割引されるので、高校生の場合通常の半額となります。
通信制高校でも買えるの?
通学定期券を購入するためには各学校が発行する「通学証明書」もしくは「通学定期券購入兼用証明書」が必要となります。
各地域から認可を受けた通信制高校であれば、こうした証明書を発行することが可能です。
そのため通信制だろうと全日制だろうと、安く交通機関を利用して登校することができます!
サポート校は適用されない
通信制高校に在籍はしているが、普段は提携したサポート校へ通学をしているという人もいるでしょう。
この場合は残念ながら、自宅からサポート校への通学に学割の定期券を購入することはできません。
なぜならサポート校はあくまでも塾のような立場で、認可をされた学校とはまた違うからです。
学割を適用しない通常のものなら購入ができます。
定期よりも通学回数券がお得?
このように結果として通信制高校でも通学定期券の購入が可能なのですが、割引された場合でも1ヶ月10日分の料金になるので、月に10日以上通学しない場合は無駄にお金を支払うことになります。
月に10日というと週2~3日登校しなければ条件が満たれないので、通信制高校の生徒の場合毎回いちいち切符を購入したほうが損をしないこともあるでしょう。
週1日の登校なら回数券がお得!?
そこで利用したいのが、回数券。
同じ乗車区間なら、切符10枚分の値段で、11~12枚の回数券切符が購入できるサービスです(枚数は各社によって異なります。
割引率は10%ですが、通信制高校の多くが基本としている週1日以内の登校であれば、通学定期券よりも安く学校に通うことができます。
しかしこの回数券には有効期限があり、たいていの交通機関は3ヶ月に設定をしています。そのためあまりにも登校頻度が少ないと枚数をすべて使い切ることができないので注意してください。
定期券と回数券の比較
以下が往復200円の通信制高校へ、週1日、4月から6月の3ヶ月間登校した場合にそれぞれかかる費用です。
【通学定期券の場合】
200×20=4,000円(通常の定期券購入代)
4000-40%=2,400円(学割が利いたあとの1ヶ月分の金額)
2400×3=7,200円(3ヶ月分の定期購入代)
【回数券の場合】
200×10=2,000(回数券11枚)
2,000×2=4,000円(4月に購入した回数券が6月の最終週でなくなるので、2回購入)
購入する場合はしっかり計算!
このように週1日なら回数券のほうが安く通学できるんです。
もしも登校日数が頻繁に変わる場合には、確実に無駄のないように交通機関を利用しようとすると、かなり細かい計算が必要になるかもしれません。
登校日以外にも電車に乗るなら
定期券の一番のメリットは、学校へ登校しない日にも乗車区間で自由に交通機関を利用することができるところです。
たとえば東京新宿にある学校に通っていたら、学校が休みである土日に新宿に遊びに行くにも、通学定期券を利用することができます。
アルバイト先が登校している学校の近くにあったり、普段からまめに電車に載ったりするなら、登校日数だけでなくそのあたりも加味して購入を検討してみてください。
なお、原則として定期券を誰かと共有することはできませんよ!家族間での貸し借りなど、もしもやりたくなってしまっても我慢してくださいね。
学割に年齢は関係ない
通信制高校の生徒にはすでに成人をされている人も多いです。
もちろん成人の皆さんも、学校に在籍さえしていれば問題なく、学割を利用して定期券の購入ができます。
学生証を普段から持ち歩いていれば、高校生や大学生と同じように映画館などでの割引も利用できますよ!
まとめ
「通信制高校は普通の学校と違うから駄目なんじゃないかなぁ」さまざまな制度についてそんな心配をしてしまいがちな人も多いですが、きちんと認可された学校であれば全日制と変わりなくさまざまな制度を利用することができます。
できるだけお金の負担をかけないためにも、学校に相談しながらさまざまな制度を利用しましょう。