通信制高校での勉強方法

通信制高校とは基本的に自宅で勉強し、レポートや単位認定テストによって単位を取得して卒業するという勉強方法の高校です。

全日制の高校とは制度が違いすぎて、どのように勉強すればよいかわからない人も多いのではないでしょうか。今回はそんな方々のために通信制高校での勉強方法をお教えします。

そもそもどうやって単位を取るのかわからない方はこちら！

→通信制高校の卒業要件・単位をとるためのステップ

単位制の通信制高校では、添削指導（レポート）、面接指導（つまり学校に登校して先生から直接の指導を受けること）、単位認定試験（テスト）という3つの学習を繰り返すことで、卒業に必要な単位を取得していきます。

この中のレポート学習が、全日制高校における毎日の学習にあたるのです。

登校日数が少ない分家庭学習が多い

世間では「通信制高校は学校に登校しなくても卒業できるから楽なのではないか」と言われたりします。しかし、実際は登校の回数が少ない代わりに多くのレポートを提出しなければなりません。

週に何日かスクーリングしなければいけない学校が多い

通信制高校では基本的に「レポート提出による通信教育」で勉強をすすめていますが、その学校によっては週に何度か学校に登校することを奨めていたり、選択したコースによっては通学を義務としたりしている学校もあります。

これは、生徒自身で学習計画を立てることがとても難しいためです。しっかりと学習を進めることができているかという確認のための通学でもあります。

また、授業システムも多種多様です。生徒と講師のマンツーマン形式もあれば、少数の生徒によって集団授業形式の学校もあります。通学ペースや授業のスタイルは入学する前にきちんと把握し、自分に合ったものを選ぶようにしておきましょう。

通信制高校の学習の中で大半を占めるレポート学習。どのように進めていけばいいのでしょうか？気になる内容や勉強方法を確認しましょう。

レポートってどんなものなの？

通信制高校のレポートには、「◯◯◯について説明せよ。」といったようにテーマのみが提示されるということもありますし、選択問題形式のものもあります。このレポートの形式は学校や先生によって異なるものです。

レポートは期日までに郵便もしくはインターネットを使って提出します。

レポートは正解が多いかどうかよりも、学習状況を確認する目的のものなのでわからないところを無理やり解く必要はありません。

勉強方法はネット学習も増えてきている

レポート課題には習っていないことが出題されることは無いので安心しましょう。

通信制高校のレポートに出される問題は、以前のスクーリングで教えてもらった範囲か、ネット学習で教えてもらった範囲です。

最近では後者のネット学習が発展してきていて、中には入学時に配布されるタブレット端末で学習を進める学校もあります。

わからないところは先生に教えてもらおう

先生の添削を受けて、直すべき部分があったら詳しく添削指導を受けることができます。また、自分でわからないところを積極的に質問することも可能。次のスクーリング時に質問しましょう。中には、オンラインチャットやテレビ電話で指導を仰ぐことができる通信制高校もあります。

スクーリングとは、学校に登校して授業を受ける勉強方法を意味します。全日制高校に比べてスクーリング日数が少ない通信制高校。どういった勉強をしているのでしょうか。

1科目をまとめて勉強することが多い

スクーリングでの授業は1単位あたり50分です。もし1科目に4単位必要なのであれば、50分×4回の授業を受ける必要があります。

全日制高校であれば、1時間目は数学、2時間目は国語といったように教科が分散されていることが多いですが、通信制高校であればスクーリングの回数を減らすために、同じ日に同じ科目をまとめて授業を受けることが主流です。

また、合宿を通して全ての教科を網羅し、年間のスクーリング回数を数日の間で消化するということもあります。

短期集中型のスクーリングは自分で勉強方法を確立する必要あり

通学する手間をなるべく抑えるためには、短期集中型の合宿も有効な手段ですが、それではじっくりと勉強を進めることができないので、勉強についていけないことも出てくる可能性もあります。

もしそのようなことがあれば、「自力で調べることができるかどうか」ということが非常に大切になります。スクーリングでは直接指導を受けると同時に、自分でも自主的に勉強したり、図書館などを利用して調べたりといった、向上心を持って勉強に取り組むことが重要なのです。

また、通学が面倒だからといってスクーリングをしなかったら、卒業することができない学校が大半です。必ずスクーリングには参加するようにしましょう。

スクーリングが必要な日数はそれぞれ学校によって違いますが、ほとんどの学校がスクーリングに参加することが卒業条件になっています。

通信制高校でのテストは「単位認定試験」といわれるものです。試験に合格できれば、単位が取得できる仕組みになっています。

基本的な勉強方法は学んだことを自分で復習すること

単位認定試験の内容は今まで学習した内容を復習するものです。レポートやスクーリングの内容をきちんと理解していれば、簡単に解くことができるものになっています。

しかし、レポートの提出やスクーリングをちゃんとこなしていれば、単位認定試験の成績があまり良くなくても合格することができる通信制高校が多数派です。

再試もあるがスムーズに卒業したいのならテスト勉強はしっかりと！

通信制高校は学年制ではありませんので、テストに合格することができなくても留年することにはならず、合格できるまで再学習と再試験をすることになります。（必修科目出ないにならば、他の教科に代替することもできます）

しかし、再学習と再試験が可能ということは、しっかりと勉強しなければ、テストを何度も繰り返すことになり、何年かかっても卒業できないことが続いてしまうこともあるということです。そうならないためにも、自身の勉強方法をしっかりと確立し、日頃の勉強、レポート提出はきちんと行う必要があります。

卒業するのに必要な単位を取得すればいいので、自身の学習のスピードが上がれば、卒業がその分だけスムーズです。反対に、卒業に必要な単位を取得できなければなかなか卒業することができないので、必修科目関しては自身が理解することができるまで学習しなければなりません。そのために通信制高校を卒業するにあたっては向上心が必要とされます。

通信制高校の勉強方法は、「学習→復習→分からないところは質問」これにつきます。このルーチンをしっかりとやっていければ、学習に困ることはないでしょう。

しかし、自分で勉強方法を確立することが難しいのが現実。どうしてもついていけないというのなら、サポート校を利用して学習を補助してもらいましょう。