通信制高校に転入するときの費用・学費はいくら? 2020.05.23
通信制高校に通う生徒のうち、実は半分の割合が転入・編入してきた生徒です。この記事を読んでいる方のなかにも、新入学先として検討しているのではなく、以前高校を中退したけどもう一度高校卒業資格取得へチャレンジしたい方や、今通っている高校が合わないから転入しようか悩んでいる方がたくさんいるでしょう。
でもそこで気になるのが、その費用!特に現在私立高校に通っている方などは、転入にかかるお金はなるべく減らしたいですよね。
転入・編入した場合、学費はどうなるのでしょうか?
通信制高校に転入・編入するときかかる費用
通信制高校に転入・編入したいときには、まず高校新入学と同じように入学願書を提出する必要があります。そこから合格発表まで、いくつかの書類の提出をしたり、実際に学校へ訪れて面接を受けたりしなければなりません。
合格発表までにかかる費用をまずは解説していきます。
学校見学・個別説明会への参加
通信制高校の多くは、転入・編入の申込みをする前にまず直接学校へ訪れて実際の雰囲気を見てもらうことを生徒へお願いしています。直接学校を訪れなければ願書をもらえない学校があるほどです。
まず学校を一度訪れるための交通費がかかります。できれば2、3校は見て回ったほうがいいので、一日で同じ最寄駅の学校を数校見られるようにすれば費用が削減できます。
入学願書・受験票の提出
転入・編入する学校が決まったら、願書など受験申し込みの際に必要な書類を提出します。
ここでお金がかかるのは証明書写真の撮影と、願書の送料くらいです。特別写真館などで撮る必要はなく、私服で構わない学校がほとんどなので1,000円以内で済みます。
ルネサンス高校では、スマホの写真で願書が出せるインターネット出願も行っています。
以前の高校を中退して時間が経っている方は注意!
編入する際には、以前在籍していた高校に在籍証明書などを用意してもらい、それを通信制高校へ提出しなければなりません。
以前通っていた高校が現住所から遠い方や、中退してからかなり時間が経っている方は早めに準備しましょう。学校が廃校になっている場合などは手続きに時間がかかります。もちろん書類の郵送料もかかります。
<選抜料の振込
いわゆる受験料です。学校によって金額には差がありますが、公立ならば1,000円前後、私立ならば10,000円から20,000円を想定しておきましょう。
学校によっては1~2年次の選抜料よりも3年次の選抜料のほうが安い場合があります。
学費はさまざまな支援金が使えますが選抜料は適用外なので、これが最も大きな出費と感じる方もいるかもしれません。
試験のための勉強費用
通信制高校のほとんどが書類と面接のみの入学試験となっていますが、なかには学力試験を設けている学校もあります。
難易度は全日制高校の試験と比べると簡単だといわれていますが、不安な人は高校受験対策のワークなどを購入して勉強しておくと安心です。
面接の準備費用
面接や試験を受けに行く際は私服でも構わないので、特別な準備は必要ないです。
髪を黒く染め直したりする必要も特にありません。
なお面接は、学費のことなどを入学前に直接聞ける最後の機会でもあります。事前に不安事項を確認しておきましょう。
学費はどうなるの?
年度の途中からの転入・編入の場合学費はどうなるのでしょうか?
大抵の学校が学費を年額で設定していますが、たとえば9月から転入する場合でも1年分まるまる支払う必要があるのでしょうか。
ほとんどの学校が新入学と変わらない料金
残念ながら、ほとんどの通信制高校が4月から入学する場合と同じ金額の入学金や施設費などを徴収しています。
授業料については単位数によって変わりますが、こちらも同様です。
学費を無駄にしたくないなら、転入・編入については年度の途中だろうと早めに行うか、もしくは次年度の区切りから入学したほうがおすすめです。
ヒューマンキャンパスは割引制度がある
ヒューマンキャンパス高等学校では、10月~3月に転入・編入してきた生徒に対して割引制度があります。
6万円かかる施設費と教育充実費が半額になるので、秋以降の転入・編入には非常におすすめの通信制高校です。
学費を支払うタイミングはいつ?
合格発表後、2週間以内に入学金や授業料などを含めた学費を納入しなければなりません。
ほとんどの学校が1年分一括の納入となっています。相談次第で分割納入ができる学校も多いので、希望があれば学校説明会などの時点で相談をしておきましょう。
学費よりも諸費用が痛いという声も
学費は就学支援金が適用されるので実際の負担は少ないですが、受験料や入学金、受験の準備費用など諸費用はすべて自己負担。入学前で奨学金などが利用できないこともあり、学費よりもこうしたお金のほうが辛かったという声もあります。
転入・編入する場合は学費以外にもお金を準備しておきましょう。