通信制高校に行く人ってどんな人? 2020.05.25
通信制高校に行く人はどんな人がいると思いますか?
通信制高校に行く人はさまざまな理由・目的・目標を持って通信制高校に通っています。
一括りに通信制高校まとめても、学校によってさまざまな特色があるのでまとめきれません。
多様な生徒のニーズに応えているので、自分の目標を自分のペースで目指せる場所なのです。
この記事では、通信制高校に通っている生徒について紹介していきます!
通信制高校に行く人の理由
通信制高校に通っている人は年々増加傾向にあります。
学校数も増え、生徒のニーズに合わせた学校も増加してきており、以前よりも生徒にとって充実した環境が整っています。
具体的にはどのような人が通っているのでしょうか。
自分の夢を追いかけるために!
ネガティブなイメージが多い通信制高校ですが、自分の夢を追いかけるために、通信制高校を選ぶ生徒もいます。
スポーツ選手を目指す生徒は、練習や遠征で忙しく学校を休みがちになってしまっているケースがあります。
また多忙なスケジュールをこなしている芸能活動を行っている生徒もいます。そのような生徒は、授業の時間の決まった全日制高校に通うことは難しいです。
通信制なら、そのような生徒でも時間割やスケジュールを自分で組むことができます。
そのため、全力で夢を追いかけながら、空いた時間でしっかりと勉強が出来ます。最も効率的な時間の使い方ができます。
プロサッカー選手で、今は海外のクラブチームで活躍している堂安選手など、通信制高校を卒業して夢を叶えた方もいます。通信制高校は、夢を追いかける生徒を全力で応援してくれるんです!
専門的な知識をつけたい!
将来なりたい職業が明確に決まっていて、その職業を目指すためにもっともっと時間を使いたい!そんな理由で入学する生徒も多いです。
例えば、N高では、専門的なプログラミングや、小説のライターになるための授業が用意されています。
オプションコースを利用して学校で専門分野を学ぶ生徒もいれば、習い事に時間を使うために登校日数が少ないコースを選ぶ生徒もいます。
体調を崩して留年してしまった…
病気にかかってしまい全日制高校を卒業できなかった生徒も多いです。
通信制なら登校日数が少ないため、病気がちの人や入院中の人でも卒業するのがそう難しくありません。
妊娠中の女性やシングルマザーの入学も少なくないです。
以前の高校が合わなかった
全日制高校に通っていたが、人間関係が不得意なため、通信制高校に転入してきた生徒もいます。
今より楽に通える高校を探して、不登校経験者が転入してくるケースも多いです。
高卒認定を取得したい
通信制高校には10代以外の生徒以外もいます。
大人になってから、高卒認定を取得するために通っている人です。
そのため、さまざまな年代の生徒が同級生にいることもあるのです。
通信制高校は不良ばかりなの?
通信制高校に対して、不良や暗い子ばかり通っているという印象が強い方もいるのではないでしょうか。
実際、通信制高校は頭髪指導も制服着用の義務も基本的にはありません。しかも成人以上の生徒も多いため、いわゆる「高校生らしい」見た目をしている生徒は少ないです。金髪の生徒だっています。
しかし、だからといって「不良が多い」とはいえません。
仮に不良がいたとしても、廊下ですれ違ったり話しかけられることを怖がる必要はないんです。
欠席しやすいので不良は学校にこない
通信制高校は全日制高校よりも自由に登校できます。だから自主的に学校に来られないような生徒はすぐ欠席して、そのうちリタイアしてしまうケースが多いです。
全日制高校は「勉強しなくてもいいから学校に来い!」という指導を行う学校も多いので、ヤンキーも友達に会うため学校にきます。しかし通信制は「学校に来たくない人は来なくていい」仕組みがあります。だから本当の不良は学校には来ないんです。
いじめはないの?
最近では、中学や高校でのいじめの経験から不登校になった生徒の多くが、通信制高校を転入先として検討するようになりました。そのため学校側には「いじめはありますか?」という問合せが多く寄せられています。
実際どうなのかというと、実は通信制はいじめは少ないと言われているんです。それはなぜでしょうか。
クラスがない
通信制高校は基本的にクラスがありません。受けたい授業を受けるために登校をします。
そのため、クラスで1人ぼっちで浮いてしまう、ということがありません。グループでつるむ必要もありませんし、気が合わない人と毎日顔を合わせる必要はないんです。
さらに成人した生徒も多いので、いじめが起きにくいといわれています。
学校によっては、集団での授業が不安な人には個別指導で対応してくれます。
高校卒業後の進路はどんな道があるの?
卒業後どうなる人が多いのか、これも気になるところですよね。
文部科学省が公表したデータでは、通信制高校の生徒のうち大学に進学した生徒は、16.6%いますい。これは定時制高校よりも高い数字です。
一番多いのは専門学校への進学ですが、通信制だから卒業後は就職できないとか、大学に行けないとか、そういったことはありません。
就職指導は全日制よりも充実?
成人の生徒が多いこともあり、就職に関する指導はむしろ全日制より徹底している学校も多くあります。
履歴書の添削や面接練習などを行い、生徒が就職できるまで綿密にサポートしてくれる学校も多いです。通信制高校側も、悪いイメージを払拭するためにいろいろなサポートを展開しています。
そのおかげで卒業後大学に行く人も増えています。
まとめ
通信制高校に行く人はネガティブなイメージを持たれがちですが、そんなことはありません。
全日制高校よりも年齢層が幅広くいろいろな人がいますが、その分全日制高校では出会えないような人と出逢ったり、友人になることができます。
登校日数が少ないコースなら同級生と集団で勉強すること自体少ないので、安心して高校卒業に向けて学ぶことができますよ。