通信制高校を卒業して建築士になるには 2020.05.05
建築士になるには
現状時点で建築学科のある学校はあまり多くはありません。そのため、通信制高校で建築の知識を得る以外の方法を考えてみましょう。
建築士の試験資格
そもそも建築士になるためには国家資格が必要です。それを受験するには学歴や実務経験の条件を満たさなくてはなりません。
試験の受験条件を得るには今のところ4つの方法があります。
・大学、高専の建築学科卒業
・大学、高専の土木科を卒業して1年の実務経験
・高校の建築土木科卒業して実務経験3年
・実務経験7年
があります。しかし、通信制高校を調べている時点でおそらく皆さんは全日制の学校に何かしらの理由で敬遠しているでしょう。
なかには学費が心配という方も多いのではないのでしょうか。
ここで皆さんに2つの方法を提案します。
通信制高校に通いながら建設系のアルバイトをして建築学科のある大学や短大に通う方法
高卒の資格を取らずにすぐに建築系の仕事を7年間する方法、です。
通信制高校卒業して大学を受験する
それでは1つ目の通信制高校に通いながら土木系のアルバイトをしながら卒業後に建築学科のある学校を受験する方法を見ていきましょう。
通信制高校は年間で5日のみの通学で卒業することが出来る学校が多くあります。学費が心配になり、公立の通信制高校を選びがちですが、ここは私立の学校をおすすめします。
今後大学を受験することを考えるとある程度の学力は必ず必要になってきます。私立の学校はサポート面がしっかりしているため担任の先生に将来受験する旨を伝えれば学力面の心配がなくなります。
通信制高校に通っているため、自分の時間が多くあると思います。そこで将来進学することを考えるとアルバイトをして貯金をしましょう。
そのなかでも特にお勧めなアルバイトは土木関係のアルバイトです。
お金を稼ぎながら実経験を積むこともできるため必ず役に立つでしょう。
学校に通わずに実務経験7年間積む
そして2つ目の方法である学校など一切通わずに実務経験7年間積んで試験を受けることです。
資格など何もない状態で雇ってくれるところがないんじゃないか、と心配している方もいると思いますが、インターネットで探すと意外と募集しているところもあります。
しかし、建築関係の仕事をするという意思が強い方にのみお勧めします。なぜならこの方法では最終学歴が中学校になってしまうからです。
もし3、4年後にやはりほかの職種をやりたいとなったときに学歴の関係で転職が難しくなってしまうことが多いです。
そのためにも、正社員をやりながらでも通信制高校に通いながら卒業資格の取得をおすすめします。
建築関係が充実している通信制高校!相生学院高等学校
通信制高校で建築関係の教育が充実しているのは相生学院高等学校です。普段の通信制高校の学習にオプションとして建築コースを付けることが可能です。
相生学院は建築業界と連携し、新しい学習スタイルで授業をしています。
2015年にできた新しい専門コースですが、週5日のうちの4日間は現場で実践的案学習を行い、残りの1日で一般科目や製図などといった勉強をします。
また、この実習では企業側が見習いとして扱うため、よくある職業体験よりも実践的な仕事を行うことが出来、給料も出るのでとてもありがたいですよね。
通信制高校以外の同じ学年の人と比べてより早く成長することが期待できます。
学費について
続いて学費について見ていきます。相生学院は主に大工や電気工などといった現場労働に力を入れているので、設計やデザイナーを学びたいと思っている方は注意が必要です。
入学金:50,000円 授業料:9,000円/単位 諸経費:30.000円/年
となっています。これとべつにオプションコースの学費がかかるのでご注意ください。
さきほど紹介したように実習で給料もでるため、そのお金を学費に充てることも可能ですがそれでも学費が心配という方は就学支援金や補助金の精度を活用することをオススメします。
学費補助制度を活用する
まずは就学支援金の制度です。これは学校を通して国に申請することでもらえる支援金です。
公立の通信制高校は学費の中から授業料が全額免除となりますが、私立の通信制高校の場合は年間学費が12万円減額されます。
通信制高校に通っている人は学費に対して不安を抱えている人が多いので、このような支援金を利用している人が多くいるのでぜひ利用しましょう。
将来を考えて選択しよう
建築士になる、という夢を持つことはとてもいいことです。その夢を実現するために様々な方法があるので自分に一番合った方法を見つけましょう。
また、どの方法でもリスクはかならずついてきます。万が一建築士以外の夢を見つけた時を考えると自分に1つでも多くの道を残しておくことをオススメします。
そのためにも通信制高校に通い、高校の卒業資格を取得しましょう。