通信制高校の卒業率は低い？

自由に時間を使える印象がある通信制高校ですが、本当のところは 全日制高校よりも大変な面があります。

通信制高校は全日制高校とは違い自宅での学習が基本です。その特徴を活かして毎日学校へ登校するのが難しい生徒さんでも、単位を修得し卒業資格を得ることができます。

しかしそのようなメリットとは裏腹に通信制高校へ入学したは良いものの、単位を最後まで修得できない場合が多く 卒業率が低いというのが実情でもあります。

今回は通信制高校の卒業率が低い原因について解説すると同時に、卒業率を上げるための方法についてご紹介したいと思います。

通信制高校の卒業率が全日制高校よりも低い原因は、 自己管理の大変さにあると言えるでしょう。

通信制高校の学習は出された課題を自宅で行うことで進めていきます。

全日制高校では先生が生徒の勉強する時間や進め方などのスケジュールを決めてくれますが、反対に通信制高校ではその全てを自己管理なければならず、学校があれこれと面倒を見てくれる環境ではありません。

まったくの自分の力だけで勉強を続けることは大人でも難しい習慣です。

まだ未熟な未成年であれば尚の事難しいのは当たり前ですよね。
ある意味で通信制高校は生徒さんにとって勉強を続けるには過酷な環境であると言えるでしょう。

実際のところ3年で卒業できず5年目で卒業した人もいれば10年かけて卒業したという人もいるくらいです。

通信制高校の卒業率の低さは3年で卒業できない人もいるという事実も含まれているのでしょう。

通信制高校では生徒さん自身の力だけで学習を行うのはやはり難しいと言えます。

通信制高校は必ず卒業するという 固い意志が無ければ、卒業することは難しいという側面があります。

いつも大人の目が行き届いている全日制高校よりも、生徒の力だけでモチベーションを保っていくことが難しい環境であるのは確かです。

しかし実際には卒業することができた生徒さんもちゃんと存在します。

通信制高校の卒業率が低いからといって途中で投げ出してしまう生徒ばかりではありません。

自分の力だけで本当に自己管理を完璧に行うことができる生徒さんは、100人中1人か2人くらいのものでしょう。

では通信制高校を卒業できた生徒さんは、どのようにして卒業率を上げることができたのでしょうか？

実は通信制高校を卒業した生徒さんはほとんどの場合、 空いた時間を利用してサポート校で指導やレポートの添削をしてもらっているのです。

サポート校は自宅学習を自力で行うことが難しい生徒さんを支援するための施設です。

勉強でつまづいてしまった所やスケジュール管理まで指導してくれるサポート校の力を借りることで、自己管理が主な通信制高校の学習環境でも勉強を続けていくことができるというわけです。

サポート校が利用できる通信制高校の場合、私立など公立高校より学費が高くなる傾向がありますが、サポート校が利用できる学校を選ぶことによって卒業率を確実に上げることができると言えるでしょう。